となります。 1.~3.それぞれのメリットデメリットを理解すると無理なく選択できると思います。 1.が「小川クリニック式計画無痛分娩」です。 心の準備もしておけるので、入院予定日以前に陣痛が始まっても患者さんもスムーズに対応出来ます。

no.1

1. のメリット

◇陣痛が発來する前に無痛分娩の準備がしてあるので、痛みが強くなるのに合わせて陣痛 緩和のコントロールがスムーズに出来る。

◇痛みが起こってくる前に準備をしておくので患者さん医療スタッフともに楽である。 負担が少ない。

◇陣発が来るタイミングに合わせて行うので、自然陣発に限りなく近くコントロールが有効に行える。

 

1. 一般的に行われている、入院日を先に決める計画無痛分娩のデメリット(当院では行いません)

◇トライアル開始のタイミングを子宮口の状態を無視して開始した場合不発となりやすい。

◇上記の場合や前駆陣痛を陣発と考えて開始してしまい、痛みを消してしまうと分娩が進行 しているのかどうか、わからなくなり無理な誘発促進を行うことになりやすい。 (当院では起こしません)

no.2

2. のメリット

◇分娩が自然陣発で確実に開始していれば、途中で分娩進行が消えてしまうという不発はありません。

 

2.のデメリット

◇無痛分娩を痛みが来てから来院して準備してかける、そして効果が出てくるまでの間にしっかり痛い思いをしてしまっているということ。

◇痛みの最中に処置をして麻酔をかけていくことは、患者さんにも医療サイドも難度が上がる。

◇来院した時点で分娩が進行しており、すぐに産まれそうになっていることがあります。この様な場合は無痛分娩を行うタイミングを逸してしまうことになります。 etc

no.3

3. のメリット

◇陣痛における疼痛が、分娩進行に不利益を与えている場合は、分娩進行が改善することができます。

◇麻酔の作用を利用して産道の筋肉を柔らかくするテクニックを利用すると、お産の進行の赤ちゃんの負担を少なく出来る。

 

3.のデメリット

◇分娩進行状態を見極めること、素早く無痛分娩の準備の為、処置ができるなど、習熟が必要です。

◇患者さんの理解と協力が必要。 etc

という質問を受けることがあります。よく考えて下さい。無痛分娩は医学的な処置です。人為的、医学的な介入がある以上自然な無痛分娩という言葉を論じるのは詭弁であり誤りです。 産科の医師も麻酔科の医師も首をかしげるでしょう。しかし、当院が30年以上前から院内外の説明会等で繰り返し話してきたことですが、お産においては「自然の流れを無視してはならない」「自然の流れを味方に付ける」がとても重要です。『無痛分娩トライアルの開始は可能な限り自然に陣発してくるタイミングに合わせていくと、お産が綺麗に進行していく』ということが重要なのです。『一人ひとり異なるお産における自然の流れを患者さんも医療スタッフもいかに理解(わかって対応)していくか』が、良いお産の鍵になります。

そして、医学的に考えるとお産の最終目標は「いかに赤ちゃんを楽に外の世界へ導けるか」「分娩終了時の母体のダメージを少なく出来るか」になると思います。当院では、このことを最優先に考えて 「自然の流れに逆らうことなく」「自然を味方につける」分娩対応の一環として無痛分娩を行っています。(自然という言葉は妊婦さんには魅力があります。しかし自然という言葉で自分自身が振り回される(だまされる)必要はないでしょう。)良いお産をする為に無痛分娩を上手に利用することに後ろめたさを感じることはありません。(正しいことです)無痛分娩を選択したのであれば、誇りを持ってお産に臨んでいきましょう。お母さんになるあなたと、我々スタッフの共同作業として、赤ちゃんの為にも頑張ってみませんか。(P.S説明会で詳しくお話しいたしましょう)