漫画でみる大切な妊娠・出産の知識Q&A Mom support
【Vol.1】胎動ってなんでしょう?その疑問とフシギ(No.3)☆彡横浜戸塚から発信
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横浜・戸塚の産婦人科・小川クリニックから
妊婦さんへ 知識のプレゼント
~当院の60年に渡り培われた妊娠・出産の経験を元に、 スムーズなお産(安産)はどうすればできるかを
わかりやすくお伝えします。 すぐにでもタメになる内容が盛り沢山です!~
15~20週は、胎児が尿を排出するようになり、羊水量に胎児尿の産生量が関係して羊水 がどんどん増えてくる時期です。胎児が運動するスペースが拡大し、宇宙遊泳のようなゆっくりした自由な全身の動きが可能になります。24~27週は胎動が早く活発になり、28~29 週は胎児の蹴りやパンチが絶好調になる時期です。26週ごろは五感の発達とともに自分で子宮壁に触った刺激でピョント跳ねたりする様子が見られます。28週~30週前後から脳や神経が発達して全身の動きをコントロールするようになり、おとなしくしていたり、動いたりするパターン、胎動に伴った心拍数の変動、子宮への刺激や収縮に伴った反応などの反射が現れます。31週ごろからはさまざまな関節を動かす全身運動や手指の曲げ伸ばし(手を握る)などが観察できやすくなります。
34週では、胎児の体幹の縦軸が決まり大半は頭がさがる姿勢に落ち着きます。すると胎児は体の縦軸を中心に回転する動きも見せるようになります。
34週の胎児はまだ約40%が逆子ですので、この時期の逆子は異常ではありません。
37週以降は外の世界で呼吸をする準備の為に子宮内で胎児の肺から分泌される水分量が減少しだし、それに伴って羊水の量が減少傾向になっていきます。
胎児の頭が骨盤の中に下りてくると頭の位置が決まってきて動かしにくくなってくるため全身の大きな動きも制限されますが、胸郭を動かしたり、手を握る、手足の関節を動かすなど筋肉を動かす胎動は分娩の最中まであります。
胎児が元気であれば成長に伴った、その週数の体の状態にみあった動きをします。
つまり各時期の胎動は、その時の胎児の元気さを示す指標になるのです。
妊娠25週の胎児が下肢(足)の曲がり伸ばしをしているのを、4D(立体画像動画)で 観察中に静止させて撮影した3D(立体画像写真)です。
子宮の壁をケッテイルのがわかります。
※内容は、これまで発表した学術論文や妊婦さん向けの雑誌などに執筆した元原稿からまとめました。